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タガメ 

 日本最大水生昆虫「タガメ」と私は45年間お付き合いをしています。小さい頃、母の故郷福島県双葉郡大熊町熊川で夏休みを物心付いた頃から高校一年生まで40日間過ごしました。小さな小川の流木などに卵を守っているタガメに魅了されました。両腕を大きく広げ外敵に対して威嚇している姿は王者そのものに見えました。私はずーと座りながらタガメと我慢比べをしましたが、私の方が日射病になりダウンしました事を夏になると思い出します。

 時折、水に入って直ぐさま卵を守りに行く姿は滑稽です。小さい頃にはタガメに関する知識は0に等しく、雌雄の区別は勿論、生態そのものが解りませんでした。夏休みが終わる頃に来年まで福島には来れないのは悲しいと思い、何とかタガメやゲンゴロウを東京に持ち帰り、夏の福島を東京で再現したくて、数匹持ち帰りますが、当時の常磐線は平(現在はいわき)までC62ハドソン型蒸気機関車が牽引していました。平から上野までは準急「ときわ号」でしたが、約5時間程度掛かり、冷房も何も無い状態で水戸辺りで個体は暑さで死亡していました。そんな自分勝手な行動で「命」の大切さを思うまでは今暫く年数が掛かりました。

板橋区ホタル飼育施設では全国24カ所のホタル、カワニナ、特別天然記念物扱いの動植物等を預かり、何時でも戻せる状態にしています。国の天然記念物に指定されている数カ所のゲンジボタルも預かっております。

卵を守るオス

上記の写真は板橋区ホタル飼育施設で累代飼育しているタガメです。オスは時より水で体を濡らし、湿度調整をします。オスが水中に潜り行く一瞬の隙を狙って、別のメスが自前の釜で卵を掻きむしり自分の卵を産む場合もあります。この個体のルーツは福島県です。私が板橋区立淡水魚水族館勤務時からですので20年以上世代交代を繰り返しました。が、近親交配を避けるために3年に一度は採取地福島に雌雄3~5匹持参し、今尚自生している箇所に放し、其所に生息している同じ遺伝子を持つ個体を施設に連れて来ます。絶滅の一途を辿っているタガメですが、母の故郷ではしっかり根付いています。


       タガメ孵化

上記の写真は当施設で毎年夏に見られる風景です。卵から孵化してくるタガメの1令幼虫です。面白い事に必ず背を水面に向けて出て来ます。
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東京にそだつホタル 

 「東京にそだつホタル」のホームページは私が今まで見た中で内容も充実し最高です。実に素直にホタルを直視し、著者・制作者の古河様自身も大変人格者であります。

7月2日テレビ東京での古河様のコメントは素晴らしく的を得ていました。これぐらい徹底してホタルさんの立場になり、ホタルの自然観察・指導をすれば自然にその数も増えていく事でしょう。

「東京にそだつホタル」のアドレス
http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/

 東京ゲンジボタル研究所著「ホタル百科(丸善株式会社発売)1200円」の本(専門書)はホタルを知らない人にも、専門的に行っている人にも実用書にもなり得ます。私も75冊個人的に購入し、行政視察や本当にホタルの事を真剣に考えている人にプレゼントさせて頂き、感謝されてます。色々なホタルの本が出ていますが、板橋区ホタル飼育施設が唯一推奨出来る内容であります。また写真も素晴らしいですので、是非ご覧下さい。

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ゲンジボタル・板橋区ホタル飼育施設内せせらぎにいて。

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東京ゲンジボタル研究所著「ホタル百科」

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ヘイケボタルとジュンサイ 

初めに
 
 近年、心の荒廃に起因する中高年及び青少年の自殺事件又は殺人事件が、事故は、非常に大きな社会問題となっています。また、地球規模の自然生態系の破壊や人間社会を取り巻く環境破壊の問題も多方面で大きな関心を呼んでいます。こうした社会現象を総覧してみると、それらの解決には、私たち人間社会において、幼年期、少年期における「十分な遊びを通じた情緒教育」が不可欠な要素であると確信しています。

 確かに高度経済成長時代において、急激な都市化・宅地化が進められ、自然と触れ合う機会は激減し、本来有り余る大自然の持つ人間達癒(いや)しの恩恵を受けられない状況にあります。更に、末期医療(ホスピス)の現場には、現代医学をしても治療不可能な人々が数多く押し寄せて来ています。

 こうした社会的背景を踏まえれば、荒廃し病んだ精神世界の破滅的状況に対して、今後、何らかの手段・手法を構築して、現代人への「癒しの場」を提供することは急務とではないか、と考えています。加えて、環境・情緒教育を意識した理科学教材の開発も同時に必要であります。

 このことから、身近でかつ水圏環境にも密接に関連する神秘的で魅力的な発光生物ホタルとジュンサイを「癒し」効果を高める一つの例として取り上げることにしました。私たちは、既にゲンジボタルとヘイケボタルを安定発生に向けて多様な微生物群を活用した水圏環境を実現し、現在までに17世代目のホタルが羽化飛翔産卵し、18世代目の幼虫が孵化し始めています。ホタルに最適な環境とは、人間生活にとっても必要なものであります。

ヘイケボタルとジュンサイ栽培 
 
 本来私達が生活をしていく上に於いて「ホタル」は何ら影響が無いように思える方々が多いと思います。これは大きな間違いであります。ホタルの生息している場所は最高最適の環境であります。言い換えれば「ホタルの生息できる場所は我々人間や動植物にとっても理想的な環境のバロメーター」と言っても過言ではないと思います。
 
 中でもヘイケボタルは沼地や湿地帯、水田や用水路、そして、私たちの暮らしている生活圏にも生息しています。農薬や化学薬品そして生活雑廃水等の影響を一番受けやすい生物でもあります。そのためホタル絶滅の危機が叫ばれている中、一番最初に、その犠牲がホタルであると考えられます。
 
 次にジュンサイですが、スイレン科ジュンサイ属の多年草の水草で、北海道から九州まで古い池や沼の水深1~3㍍のエリヤに一番良く群生している。ジュンサイが生育できる水質はヘイケボタルが自生する環境と一致していることが今までの取組で判明しています。

 その水圏は特に多くのミネラル分が必要不可欠で、しかも完全無農薬でなければなりません。4月頃から越冬したジュンサイは、根茎から発芽し、暖かくなる時期には水の面(おもて)全体が浮き葉で覆われます。
 
私はこのジュンサイとヘイケボタルを組み合わせることで、
①水圏の浄化(生態系の回復)
②ホタルの繁殖
③経済効果という次世代型の事業を生み出せる利点を見出しました。
 
 私がジュンサイと出会った経緯は以下の通りです。いま、日本の農業は減反が続き、大変深刻な問題ともなっています。休耕田を如何に効率よく活用するか、様々な事を考えました。幸か不幸か私の所に年間300件を越えるホタル復活や再生について問い合わせがあります。

 年間約50件にも及ぶ講演や講義及び技術指導に出かけています。群馬県のとある場所で、ふと目を向けるとジュンサイが自然発生していた沼がありました。時間的に夕方近くだったので、近くまで行ってみた。なんとジュンサイの葉の上にヘイケボタルが止まっていました。

 目を凝らして水の中を見てみるとヘイケボタル幼虫の餌となるモノアラガイが無数に生息していて、ジュンサイの下葉を食べていました。また、貴重なホトケドジョウやヤマトヌマエビ等も生息していました。

 地元の地権者の方に許可を頂き、数株のジュンサイの苗を頂き、当施設で栽培実験を行った結果、大変面白いことが分かって来ました。それはジュンサイの下葉の腐りかけている部分をモノアラガイが補食して居る事です。ジュンサイの新芽等には一切触れず、補食しない事も判明しました。

 ジュンサイが育つ過程での土壌成分にもヘイケボタル幼虫が適応することも判明しました。このことで今後は休耕田を利用し、ヘイケボタルが飛翔し、且つ、副産物としてジュンサイが育ち、観光客に摘ませることも可能である。例えば昼間ジュンサイを摘ませて、夜はヘイケボタル鑑賞が出来るのであれば環境・観光の一体化が可能となり、年少時の癒し体験も併せて出来ると思います。
 

 ジュンサイ池(群馬県)

ジュンサイ池(群馬県)

ホタル飼育施設内でのジュンサイ浮き葉

板橋区ホタル飼育施設内に於いて栽培したジュンサイの浮き葉

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コマルハナバチ其の二 

 7月5日に自然巣を採取したコマルハナバチさん達は元気にホタル飼育施設で過ごしています。新女王を5匹と以前からホタル施設に棲んでいるコマルハナバチのオスさん10匹をケースに入れ交尾をするかどうかを見ました。

 凄い争奪戦が繰り広げられました。1匹の女王に5匹のオスが固まり取り巻いていました。クロマルハナバチでは見られない光景に驚きと新たな発見が出来ました。写真①参照

 暫くすると完全に交尾をしている2ペアーをピンセットで女王の後ろ足をしっかり掴みオスが付いている状態のまま別ケースに移しました。
クロマルハナバチでは40~45分程度の交尾時間ですが、コマルハナバチは1時間でした。

 交尾が終わり、両者が離れるのを確認し、暫くはそのままの状態にしていましたら、何と2回目の交尾が2ペアーとも確認されました。マルハナバチ類は一回交尾と思われていましたが、多回交尾で有る事が分かりました。写真②参照

 交尾が終わるや否や女王同士が喧嘩し、刺し合いが始まり、弱い女王とそのパートナーのオスは死亡しました。コマルハナバチは同じ巣の仲間でも場所や環境が変わると刺し合いをします。クロマルハナバチに色形似ていますが、性格的にはきつい所が見え隠れしています。

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写真①団子状にオスがメスを囲っている。2006.7.6ホタル施設にいて

コマル2回の交尾

写真②2回目の交尾をしているコマルハナバチ。2006.7.6ホタル施設にいて

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コマルハナバチの自然巣 

 板橋区役所土木部管理課から大東文化大学第一高等学校干場英弘博士(生物教諭・玉川大・農学博士)に連絡が入り、民家(板橋区弥生町)の納屋の中にハチの巣を駆除して欲しいと要請依頼があり、私の所にも同時に連絡がありました。

 ホタル飼育施設(マルハナ担当)スタッフの綾部斗清研究員(玉川大出、現在は(株)武蔵野種苗園研究職・板橋区ホタル飼育施設に出向)の三人と、土木部職員3人、計6名で採取に出掛けました。小雨と時折、横殴りの雨の中、3年間開けた事の無い納屋で、外れ掛かっている木扉の隙間から働きバチさんが出てきました。
 
 何と驚く事に「コマルハナバチ」でした。納屋の持ち主様は「黒くて大きいからクマンバチ(正式にはクマバチ)だと思った」と苦笑いしてました。クマバチは単独行動で巣(コロニー)は作りませんよと説明しました。ハチ=スズメバチやアシナガバチ、クマバチと思い、必ず刺されると思っている人が殆どと思います。マルハナバチ類は殆ど刺すことは有りません。いきなり手などで掴まない限りは滅多に刺すことは無いです。

 採取したコロニーには創設女王も元気で新女王は18匹、働きバチが12匹、オスが2匹計33匹の世帯でした。

 在来マルハナバチ類は脅かすと引っ繰り返りビービーと可愛く羽を震わして威嚇します。とても威嚇とは思えません。セイヨウオオマルハナバチさんは在来種と比べ非常に機敏で攻撃的です。ヨーロッパで優占種でもあるセイヨウオオマルハナバチですので、当然ながら日本の風土に馴れれば、在来種は駆逐されてしまいます。

 因みに私はセイヨウオオマルハナバチさんに三回刺されました。これはかなり痛い痛いです。

 巣を壊さない様、慎重に取り出し、持参したケースに移し、板橋区ホタル飼育施設に運びました。巣を中心に設置し、回りを苔で覆い花粉・糖液を入れ暗い場所に置きました。

 コマルハナバチは北海道・沖縄を除く本州・四国・九州に普通に棲んでいます。が、閉鎖空間の中では、クロマルハナバチやオオマルハナバチ・エゾオオマルハナバチ等の様には簡単に飼育繁殖が出来ません。しかし、都会でも何処でも生息している彼等は環境の激変にも耐えうる能力があると思われます。しかし、人為的に増繁殖は厳しいのが現状です。何故?と考えさせられます。

 コマルハナバチを農業に展開した方が環境的にも生態的(遺伝子の撹乱も考慮する)にも良いと思います。地域個体差は当然考えなくてはいけませんが、他のマルハナバチ類よりも幅が広いと思います。

 セイヨウオオマルハナバチの規制が今年の9月1日から施行されますので、農家様も戦々恐々状態だとお察し致しております。私達が出来る事は小さな事かも知れませんが、一つでも農業にお役に立てれば幸せです。

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コマル新女王


写真上から納屋でのコマル自然巣・木箱に移した自然巣・新女王をピンセットで。

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