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ヘイケボタルとジュンサイ 

初めに
 
 近年、心の荒廃に起因する中高年及び青少年の自殺事件又は殺人事件が、事故は、非常に大きな社会問題となっています。また、地球規模の自然生態系の破壊や人間社会を取り巻く環境破壊の問題も多方面で大きな関心を呼んでいます。こうした社会現象を総覧してみると、それらの解決には、私たち人間社会において、幼年期、少年期における「十分な遊びを通じた情緒教育」が不可欠な要素であると確信しています。

 確かに高度経済成長時代において、急激な都市化・宅地化が進められ、自然と触れ合う機会は激減し、本来有り余る大自然の持つ人間達癒(いや)しの恩恵を受けられない状況にあります。更に、末期医療(ホスピス)の現場には、現代医学をしても治療不可能な人々が数多く押し寄せて来ています。

 こうした社会的背景を踏まえれば、荒廃し病んだ精神世界の破滅的状況に対して、今後、何らかの手段・手法を構築して、現代人への「癒しの場」を提供することは急務とではないか、と考えています。加えて、環境・情緒教育を意識した理科学教材の開発も同時に必要であります。

 このことから、身近でかつ水圏環境にも密接に関連する神秘的で魅力的な発光生物ホタルとジュンサイを「癒し」効果を高める一つの例として取り上げることにしました。私たちは、既にゲンジボタルとヘイケボタルを安定発生に向けて多様な微生物群を活用した水圏環境を実現し、現在までに17世代目のホタルが羽化飛翔産卵し、18世代目の幼虫が孵化し始めています。ホタルに最適な環境とは、人間生活にとっても必要なものであります。

ヘイケボタルとジュンサイ栽培 
 
 本来私達が生活をしていく上に於いて「ホタル」は何ら影響が無いように思える方々が多いと思います。これは大きな間違いであります。ホタルの生息している場所は最高最適の環境であります。言い換えれば「ホタルの生息できる場所は我々人間や動植物にとっても理想的な環境のバロメーター」と言っても過言ではないと思います。
 
 中でもヘイケボタルは沼地や湿地帯、水田や用水路、そして、私たちの暮らしている生活圏にも生息しています。農薬や化学薬品そして生活雑廃水等の影響を一番受けやすい生物でもあります。そのためホタル絶滅の危機が叫ばれている中、一番最初に、その犠牲がホタルであると考えられます。
 
 次にジュンサイですが、スイレン科ジュンサイ属の多年草の水草で、北海道から九州まで古い池や沼の水深1~3㍍のエリヤに一番良く群生している。ジュンサイが生育できる水質はヘイケボタルが自生する環境と一致していることが今までの取組で判明しています。

 その水圏は特に多くのミネラル分が必要不可欠で、しかも完全無農薬でなければなりません。4月頃から越冬したジュンサイは、根茎から発芽し、暖かくなる時期には水の面(おもて)全体が浮き葉で覆われます。
 
私はこのジュンサイとヘイケボタルを組み合わせることで、
①水圏の浄化(生態系の回復)
②ホタルの繁殖
③経済効果という次世代型の事業を生み出せる利点を見出しました。
 
 私がジュンサイと出会った経緯は以下の通りです。いま、日本の農業は減反が続き、大変深刻な問題ともなっています。休耕田を如何に効率よく活用するか、様々な事を考えました。幸か不幸か私の所に年間300件を越えるホタル復活や再生について問い合わせがあります。

 年間約50件にも及ぶ講演や講義及び技術指導に出かけています。群馬県のとある場所で、ふと目を向けるとジュンサイが自然発生していた沼がありました。時間的に夕方近くだったので、近くまで行ってみた。なんとジュンサイの葉の上にヘイケボタルが止まっていました。

 目を凝らして水の中を見てみるとヘイケボタル幼虫の餌となるモノアラガイが無数に生息していて、ジュンサイの下葉を食べていました。また、貴重なホトケドジョウやヤマトヌマエビ等も生息していました。

 地元の地権者の方に許可を頂き、数株のジュンサイの苗を頂き、当施設で栽培実験を行った結果、大変面白いことが分かって来ました。それはジュンサイの下葉の腐りかけている部分をモノアラガイが補食して居る事です。ジュンサイの新芽等には一切触れず、補食しない事も判明しました。

 ジュンサイが育つ過程での土壌成分にもヘイケボタル幼虫が適応することも判明しました。このことで今後は休耕田を利用し、ヘイケボタルが飛翔し、且つ、副産物としてジュンサイが育ち、観光客に摘ませることも可能である。例えば昼間ジュンサイを摘ませて、夜はヘイケボタル鑑賞が出来るのであれば環境・観光の一体化が可能となり、年少時の癒し体験も併せて出来ると思います。
 

 ジュンサイ池(群馬県)

ジュンサイ池(群馬県)

ホタル飼育施設内でのジュンサイ浮き葉

板橋区ホタル飼育施設内に於いて栽培したジュンサイの浮き葉
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