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外来生物法と受粉昆虫クロマルハナバチ(在来種)への早期転換。 

2008年8月21日にブログに出したまま再投稿します。

 セイヨウオオマルハナバチを利用する農家様や取り扱う企業、研究に於いても許可が必要となります。一部報道ではクロマルハナバチ(在来種)は働かないと記載されましたが、全くの偽りです。セイヨウオオマルハナバチよりも一生懸命働きます。また、丈夫で実が引き締まった農作物が出来ます。

・農業でのマルハナバチの役割
 農業でのマルハナバチ類の役割は受粉です。マルハナバチの受粉能力は高く、ハウス300坪内を1コロニーで十分にまかなえます。「トマト」「イチゴ」「ナス」「青梗菜」「メロン」「サクランボウ」と用途は広く、マルハナバチが導入されたお陰で、従来のホルモン処理や人為的な処理などの労働力が軽減されました。また、品質の向上や減農薬にも結びついています。農業に利用されているセイヨウオオマルハナバチは、年間約10万コロニー以上です。
マルハナバチは胸部にある飛翔筋の振動により花粉を振るい落とし、体で受け止め集めます。人が近寄っても分からずに夢中になり、一生懸命受粉をしています。また在来種は殆ど人を刺す事は無く、温和な性格です。

・外来生物法案によるセイヨウオオマルハナバチ利用規制に向けて
 平成18年9月よりセイヨウオオマルハナバチ(以下セイヨウ)は、ハウス内のみに使用が認めらます。使用に際し、幾つかの約束事を守る必要があります。
1.ハウスには必ずネットを張り、セイヨウを野外に出さないようにする。
2.セイヨウの使用に際しては環境省・農水産省に届けを出し、許可を受ける。
3.使用済み個体及び個体群は速やかに殺す。(セイヨウさんには迷惑千万である。人間の身勝手さで連れてこられて、用事が済めばお払い箱では話しにならない。セイヨウの取説には「熱殺」「薬殺」「焼殺」と書かれている。)
違反者は個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人の場合1億円以下の罰金に該当するものとしている。
下記のアドレス参照
http://www.env.go.jp/nature/intro/2gaiyou.html#ihan

・自然界でのセイヨウオオマルハナバチの状況
導入当時、セイヨウは日本の自然生態系に定着しないと言われていました。しかし、北海道鵡川町ではセイヨウが占める割合は2005年には84.4%、在来種エゾオオマルは0.9%との報告があります。セイヨウと在来種との競合の結果、在来種の減少に繋がっています。また植物とのパートナーシップの崩壊の危機におかれています。例えば北海道平取町エゾエンゴザク自生地に於いてセイヨウは70.4%が盗蜜、結果率5%でエゾコマルハナバチでは結果率は100%と言われています。大雪山においては、特別天然記念物である生きている化石とも言われるナキウサギの食草がセイヨウに盗蜜され、年々減少しています。ナキウサギも絶滅の一途を辿っています。

・板橋区ホタル飼育施設での役割
 ホタル同様に在来種マルハナバチ類の飼育にも力を入れています。特にクロマルハナバチはゲンジボタルが生息している箇所に9割以上の確率で生息しています。ゲンジボタルと何らかの因果関係が有るのではないかと推測し、有る程度、因果関係が分かりつつあります。

 セイヨウは休眠処理を人工人為的に行うことができ、個体数を増やすことも可能です。しかし、在来種マルハナバチの飼育はセイヨウのように簡単ではありません。クロマルハナバチ(在来種)は自然界では9~10月頃から翌年3・4月まで冬眠します。人工人為的に温度を下げる低温休眠処理、例えば冷蔵庫で冬眠させる場合でも最低4ヶ月は必要です。また、冬眠から起こす際のタイミングや温度湿度管理は非常に難しく生存率は至って低い(2割程度の生存率)のが現状でした。

 当施設ではクロマルハナバチ(在来種)等の休眠処理を数日で終え、死亡個体は殆ど有りませんし、直ぐにコロニー作りを始める方法を発明致しました(個体に殆ど負担を掛けません)。平成17年4月7日に「日本在来種クロマルハナバチの休眠処理方法及び繁殖供給飼育方法」と称して特許庁に出願し受理されました。この方法を使えば在来種クロマルハナバチ等の個体群がハウス栽培に安心して計画的に一年中使用活用出来ます。

 また当施設では、地域個体種類差を考え、在来種であるクロマルハナバチ、コマルハナバチ、オオマルハナバチ、トラマルハナバチ、ミヤママルハナバチ、エゾオオマルハナバチ、エゾコマルハナバチ等々の種個体群を所有しています。

 実際の農家様で4月から試験的に当施設で休眠処理を行い、小コロニー(働き蜂30匹以下)をトマトハウスに設置しました。輸入在来種よりも元気で活発に働き、穏和で優しい性格に驚いておりました。何よりもトマトその物が上品質であり、糖度、実の絞まりも最高との評価を受けました事が何より嬉しいです。使用後も殺す事無く、新女王が出てくれば再度、交尾(2媒体・3媒体が出ないように近親交配は避ける)、休眠処理を行い、ハウスに再使用出来ます。セイヨウは50以上の働きが蜂が必要ですが、在来種は30匹程度でも十分働きます。また、セイヨウよりも発達中の小コロニーですので、約2ヶ月半(セイヨウは約40日)はハウス内で元気に働きます。
 
日本農業新聞に当施設での在来種マルハナバチへの取り組み記事が載りました。(平成18年9月28日付紙面)

20060629173925.jpg

クロマルハナバチ(在来種)初期コロニー(板橋区ホタル飼育施設にいて)

               ミヤマ交尾2006.9.28

       日本固有種ミヤママルハナバチの交尾。
 ミヤマ生態水槽内に於いて自然と変わらない状態で、安心して交尾をしています。
    ミヤママルハナバチは特に穏和で受粉能力も非常に高いです。

2008年8月21日
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